浄化槽の耐用年数について知っておくべきこと!長持ちさせるためのコツとは?

皆さまこんにちは。

静岡県駿東郡を中心に、浄化槽点検や修理・貯水槽の清掃などを手掛けている株式会社ハイ・スメロン東海です。



浄化槽は、家庭やビジネスで生活排水や工業排水を処理するために設置されます。しかし、多くの人々は、浄化槽が何年間使用できるか、また、浄化槽の寿命を延ばすためにどのようにすればよいかなど、浄化槽の耐用年数について知っている方は数少ないのではないでしょうか。この記事では、浄化槽の耐用年数について説明し、長持ちさせるためのコツを紹介します。



浄化槽の耐用年数とは何ですか?

浄化槽の耐用年数は、設置後、機能が徐々に劣化していくまでの期間を指します。環境省が出している「生活排水処理施設整備計画策定マニュアル」によると設置後30年を経過しても使用できることがわかっています。しかし、これはあくまでも目安であり、実際の耐用年数は、使用条件、メンテナンス状況、使用量などによって大きく左右されます。それらを踏まえても一般的に20年から30年とされています。

なお、附帯設備のブロワーは5年から10年が耐用年数とされています。



負荷が大きい場合、地盤沈下や地震などの影響を受ける場合、定期的な点検や清掃を怠る場合、故障や異常が発生した場合などは、耐用年数が短くなる可能性があります。



逆に、適切なメンテナンスを行うことで、耐用年数を延ばすことができます。近年では、長寿命化計画が策定されており、従来の浄化槽を長持ちさせる必要性が挙げられています。



浄化槽を長持ちさせるためには、定期的な点検や清掃などの適切なメンテナンスを行うことが重要です。また、使用条件や使用量にも注意し、負荷をかけないようにすることが大切です。設置を検討する際には、耐用年数だけでなく、メンテナンス性やランニングコストなども考慮し、最適な浄化槽を選ぶようにしましょう。



浄化槽の寿命を縮める原因



・処理能力の低下

耐用年数を超えた浄化槽は、処理能力が低下し、排水基準を満たさない汚水を放出してしまう可能性があります。これは、環境汚染を引き起こし、悪臭の発生など、様々な問題につながります。



・異物の混入

トイレットペーパーやティッシュペーパー、ビニール袋などの異物が混入すると、浄化槽の機能が低下し、故障の原因となることがあります。そして、浄化槽内の汚泥が適切に処理されないと、悪臭が発生する可能性があります。悪臭は、周辺住民の生活環境を悪化させ、健康被害を引き起こす恐れもあります。



・定期的な清掃・点検の怠り

浄化槽法では、浄化槽の設置者に対して、定期的な保守点検や清掃、法定検査を受けることを義務付けています。清掃を怠ると、汚泥が過剰に蓄積し、浄化槽の機能が低下します。点検を怠ると、故障やトラブルに気付かず、放置してしまう可能性があります。また、耐用年数を超えた浄化槽は、これらの義務を履行できなくなる可能性があり、法令違反となる恐れがあります。



浄化槽の耐用年数を保つ取り組み

浄化槽の耐用年数を保つには、以下の項目を実践することが重要です。



メンテナンスの実施

適切なメンテナンスを行うことが、浄化槽の寿命を延ばすために最も重要なことです。浄化槽のメンテナンスには、適切な保守点検を受けること、定期的に清掃することおよび水を節約することなどが含まれます。



使用方法の改善

浄化槽を長持ちさせるためには、浄化槽に流す水の量や、使用する洗剤などに注意することが重要です。 過剰な水を流したり、薬品類(カビ取り剤、漂白剤等)を流し込んだりすると、浄化槽内の水質が悪くなり、機能が劣化することがあります。



適切なサイズの浄化槽を使用する

浄化槽の寿命を延ばすためには、必要に応じて浄化槽のサイズを変更することが必要です。使用量が多い場合、大きめの浄化槽を使用することが最適です。



適切な位置に設置する

浄化槽は、適切な位置に設置することが重要です。風通しの良い場所で、車庫や中庭や塀に囲まれた場所は避けた方がよいでしょう。また、雨水がたまる窪地や雨水の流路は避けます。



修理は早めに行う

浄化槽に異常が発生した場合は、早急に修理を行うことが重要です。放置すると、浄化槽の寿命が短くなる可能性があります。



まとめ

浄化槽の耐用年数について説明し、浄化槽の寿命を延ばすために必要なコツを紹介しました。適切なメンテナンス、使用方法の改善、適切なサイズの浄化槽の使用、適切な位置に設置する、早急な修理など、日々の取り組みが大切です。寿命を迎えた場合は、早急に専門業者に相談し、適切な対応を検討しましょう。